訪問看護師の向き不向き

看護師の仕事は、もともと「人を見る」という仕事でもあります。「病気」や「怪我」というものは、それを「負う人」が生じてはじめて「治療」が必要になります。医療自体が「相手」があるから成立していることです。そこに病気や怪我が存在していないのであれば、医療を提供する相手もいなくなります。ですから、もともと看護師の仕事はドクターと患者さんを繋ぐ、医療と人を繋ぐものでもありました。しかし、多くの症例を持った誰もがかかる可能性がある病気、たとえば風邪や花粉症などといった季節的な疾患では、その対応方法もしっかりと確立され、ひとつひとつの症例をまとめて判断するということが可能になっています。同じ病気で治療を受ける人に対しては同じ治療を行うのが「効率」というものです。そうして医療は徐々に画一化を進めることになります。

誰もがかかる病気であればあるほど、その対応はシステマチックになり、本来そこにあるはずの「人」に対しての視点が失われつつあるように感じます。もちろん、入院している患者さんはそれぞれがそれぞれの症状を抱えていて、ひとりひとりに適切なケアが必要なのですが、それを考えるのはあくまでも病院側です。患者さんの「こうしたい」という思いはなかなか聞き入れられることがありません。

訪問看護師の向き不向きを考える際には、これらの「人」と「医療」が抱える問題に対してどのような価値観を持っているのかということが重要になります。極端な表現をすると、「医療があって患者さんがいる」のか、「患者さんがいるから医療があるのか」ということです。もちろん後者ではあるのですが、めまぐるしく状況が変わる病院では、半ば前者であるかのような錯覚を抱き、そしてそれが自然になっていきます。

治療する「相手」のことをしっかりと考えたい、その人に合った方法で看護をしたいと強く考える方と、合理的に、効率的に、最新の医療を提供すれば、たとえ患者さんが納得していなかったとしても治療は可能だから問題ないと考える方では、明らかに訪問看護師という仕事に対しての向き不向きが違ってきます。

訪問看護師は人を見る仕事、人をとことん見て、納得してもらうのも仕事のひとつというのが大きな分かれ道になります。看護の基本スタンスを「献身」であると考えている方であれば訪問看護師に向いています。そうではなく、医療技術がとりあえず発達して、もっと効率的に医療行為が行えるようになればいいと考えている方は、システム化された病院での勤務が向いているでしょう。

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